3.11
あれから6年
同じ日本で起こった未曾有の大災害から6年が経ちました。
TVから流れてくる映像はまるで現実とは思えないものでした。
ただただ茫然と映像を眺めていました。
その時はまだ今の会社に僕は居ませんでした。
その約半年後、縁があって永本建設(WoodStockは永本建設の環境事業部になります)に入社しました。
それからまた約半年後、仙台の工務店の社長さんが広島に来られて開かれた講演会に行って聞いた言葉というか、想いというか、伝わってくるものがありました。
実際に地震があった時の話、地震後しばらくの話、そして現在(当時)の話。
被災状況や復興状況、原発のこと。
正直、全部は覚えてないけど印象に残った中の一つに、「薪ストーブがあってよかった」という言葉がありました。
災害支援で物資は結構届いたと聞きました。
といっても、届くところは被害が大きな場所にしか届かず、その社長さんが居た場所は津波の影響はなかったものの電気も水道も止まっていたそうです。
幸い、水は会社に蓄えがあり、薪ストーブもあった。暖をとりながら、近所の方々と持ち寄ったカップめんや冷蔵庫の中に入っていた食べ物などをストーブで沸かしたお湯で食べたそうです。
これは極端な例であって、なかなかある話ではありませんが、この話を聞いて、自分の仕事に自信を持ったのを覚えています。
近年では、薪ストーブが注目され、地域によっては補助金なども出ます。
広島県でももちろん補助金を出している地域はあります。ちょうど今時期は来年度の予算のこともあって、市町村のHPに出てないかもしれませんが・・・
それでもまだまだ、「時代遅れ」「贅沢品」などのレッテルが張られているのも現状なのかなと感じるときがあります。
そのレッテルを張られている代物は、地域の山の間伐材や倒木を燃料にします。その燃料は自然にあるものです。煙突から出ていくものも自然なものです。
まだまだ、「出てくる煙に有害物質が入っていないのか?」「匂いが気になる」との声を頂きますが、そんなことはありません。
今はまだ「贅沢品」の部類かもしれませんし全ての方に理解してもらえない時もありますが、薪ストーブやペレットストーブもエアコンやファンヒーターと同じような一般的な「暖房器具」になればいいなぁと思ってます。
≪たま≫